フリーター漂流〜モノ作りの現場で〜

昨日のNHKスペシャルを見ました。
請負会社にアルバイトとして雇われ、工場で単調な作業(単純ではない)くり返し、
しかも仕事内容は安定せず、時給900円。
ひ、人事じゃない・・・。
派遣と請負は混同されがちですが、派遣社員の私の立場から言えば、
派遣と請負はまったく違います。
と、ここで主張したところで、分類的に言ったら、
正社員でないかぎり、社会では派遣だってフリーターと分類されるわけですが。
番組を見ていて、あれじゃあ正社員になりたくてもなれないよ、と思った。
工場での仕事をやり続けて、何か技術が身につくわけでもなく、年を重ねれば、
どんどん道は狭くなる。
日本の企業は味をしめて、どんどん時給を下げていくよ。
そのうち日本人じゃなくて、安く使える外国人に切り替えるかもしれない。
実際問題、派遣の時給だって私が派遣で働きだした頃に比べたら、
確実に同じ仕事でも安くなってる。
ただし、派遣の場合は時給が仕事に見合ってなければ、交渉しだいで上がることも
あるということ。
実際私は上がったし。
ただ、なんとなくやってたらダメなんだよね。
自分はこれだけの仕事をしていて、派遣先にとってどれだけ重要であるかと
いうことを明確に派遣元に伝えて、交渉していかないといけない。
番組で責任重い仕事をまかされていた男性も、自分から動いて
直接雇用してもらった。
ピンハネされないだけどれだけマシかと思う。
根本は雇用する企業の体質が変わることが一番だろうけど、
そこが今すぐ変わることはないだろう。
だったら、こっちが利用してやれ!
少なくとも私は、派遣という働き方を利用して、
正社員であったら出来ないことをしている。
いずれは、その道で食べて行きたいから、
今は勉強する時期だと割り切って仕事をしている。
どんな働き方であれ、自分の先が見えていれば大丈夫なんだろう、きっと。
ただ、今問題なのは自分の先が見えない人が多いってことなんだろうね。
なんだか考えすぎて、わけが分からなくなってきた。